「没個性チーム」
友人との食事中、「この選手誰?」
と言われた。
ラヒームスターリングだった。
「みんなエメマンだから分かんない」
と言われた。
たしかに、スターリングほどのネームバリューがなければ分からなかったかもしれない。
と同時に「これは使える」と思った。
エメマンを11人用意し、無機質なプレーに終始する。
敵も味方も訳が分からなくなってくる。
そんな時のために背番号があるのだが、全員5桁くらいのわけわからん数字にしてごまかす。
もちろんスパイク統一。
完璧だ。
身体能力に長けた黒人11人が織りなすほろ苦い微糖サッカーが始まる。